PDF の指定したページだけを翻訳する方法

PDF の一部だけを翻訳したい場合は、必要なページを小さな PDF に抽出してから、そのファイルを翻訳用にアップロードします。文書全体ではなく、一つの章、いくつかの知見、付録だけを読みたいときに便利です。iSomor ではページの抽出はブラウザー内でローカルに行われます。翻訳は別のクラウド処理で、抽出したファイルをアップロードすると開始できます。
大切なのは、それだけで内容を理解できる範囲を選ぶことです。ファイルが小さくなれば対象を絞れますが、定義や表の後半が抜けると、翻訳を理解しにくくなります。
1. まとまりのある読書単位を選ぶ
ページ番号を入力する前に、何を読む必要があるのかを決めます。いくつかの孤立した段落よりも、一つの章を単位にする方がよい場合があります。選んだ範囲の直前と直後も確認し、理解に必要な内容を含めましょう。
| 選ぶ内容 | 残しておきたい文脈 |
|---|---|
| 章や節 | 見出し、冒頭の定義、最後の段落 |
| 表や図 | 表全体、キャプション、凡例、単位、注記 |
| 一連の操作説明 | 前提条件と手順全体 |
| 相互参照のある箇所 | 参照先の説明、またはすぐに確認できる原本 |
参照先のページをすべて含める必要はありません。今の疑問に答えるために不可欠なページを残し、それ以外は後で調べられるように完全な原本を手元に置いておきます。
2. ファイル内の位置と印刷されたページ番号を区別する
ページに印刷された数字は、PDF 内での順番と一致しないことがあります。表紙、目次、前付けによって数え方がずれるためです。印刷された番号だけで判断せず、ファイルの先頭から何ページ目なのかを確認してください。
例えば、番号のない前付けが 2 ページある PDF を考えてみます。この場合、印刷上の 1 ページはファイル内の 3 ページ目です。印刷上の 1~5 ページを抽出するなら、ファイル内の 3-7 ページを選びます。
抽出前に原本で最初と最後のページを確認しましょう。文書全体で同じずれが続くとは限りません。付録や独立した節では、印刷上のページ番号が振り直されることがあります。
3. ページを適切な形式で抽出する
iSomor の PDF 分割ツールを開いて元の PDF を選び、Pages to include(含めるページ)にファイル内のページ位置を入力します。
1-3, 5は、1、2、3、5 ページ目を選びます。- 入力した順序が保持されます。同じページを重複して指定しても、含まれるのは一度だけです。
- 空欄の場合は全ページが対象になるため、一部だけが必要なら範囲を入力します。
連続した章や関連する複数のページには、One PDF(単一の PDF)を選びます。抽出内容を一つのファイルにまとめられるので、次のアップロードに使いやすくなります。選んだページを一枚ずつ独立した PDF にしたい場合は、Separate PDFs (ZIP)(個別の PDF を ZIP にまとめる)を選び、ダウンロードした ZIP を解凍してからそれぞれを使います。
分割ツールは無料で、アカウントは不要です。ファイルはブラウザー内で処理されます。現在の上限は、20 MB 以下かつ 200 ページ以下の PDF 1 ファイルです。元のファイルは変更されません。パスワード保護された PDF とインタラクティブフォームには対応しておらず、しおり、添付ファイル、デジタル署名は出力に保持されません。
4. 翻訳前に抽出したファイルを開く
抽出した PDF をダウンロードして開き、最初と最後のページ、読む順番、ページ数を確認します。1-3, 5 を選んだ場合、結果は 4 ページになるはずです。選択範囲の境目で、表、図の注記、文章が途切れていないか確かめてください。
一文を選択してテキストエディターにコピーし、さらに文字の一行を 400% 以上に拡大して確認します。iSomor が現在翻訳できるのは、Word や LaTeX から書き出したファイルなどの元の電子版 PDF だけです。こうしたファイルの文字は、通常は正しく選択して貼り付けられ、どれだけ拡大してもくっきりしています。拡大すると文字がぼやけたりギザギザになったりする場合、文字を選択できても、そのページはスキャンである可能性が高いです。OCR ソフトが、見えないテキスト層をスキャンページに加えることがあるためです。iSomor はスキャンを翻訳できず、OCR 処理後も対象外です。スキャンしたページを新しいファイルに抽出しても、この点は変わりません。
必要なページにスキャンが含まれている場合は、抽出をやり直し、元の電子版のページだけを残します。画像や図形だけでテキストのないページや、ページのほぼ全体を一枚の画像が占め、ほかには短いタイトルやキャプション、ページ番号程度の文字しかないページも含めないでください。iSomor はそうしたページをスキャンページと同じように扱います。スキャンしたページも翻訳したい場合は、著者や出版社などから文書の元の電子版を入手するか、スキャンに対応した翻訳ツールを使ってください。
抽出ファイルには、report-file-pages-3-7.pdf のような出所をたどれる名前を付けます。新しい文書の 1 ページ目は、元のファイルでは 3 ページ目だったことに注意してください。引用や内容についての話し合いに備え、元のファイル名とページ範囲をメモしておきましょう。
5. 抽出した PDF を翻訳して確認する
小さくしたファイルを iSomor の PDF 翻訳にアップロードし、翻訳先の言語を選び、現在のアカウントとクレジットの条件に従って進めます。分割ツールから翻訳へ自動送信されることはありません。ローカルでの抽出とクラウド翻訳では処理の範囲が異なります。何をアップロードするか判断する際には、プライバシーポリシーを確認してください。
翻訳後は、抽出した原文と訳文を左右または上下に並べて確認します。専門用語、数値、抽出範囲外のページへの参照を点検しましょう。読むためには翻訳のみの PDF、確認用には対訳 PDF を書き出せます。比較の進め方は対訳 PDF のガイドで説明しています。
よくある質問
PDF の離れた場所にあるページを選べますか?
はい。ページ選択欄で単独のページ位置と範囲を組み合わせて指定できます。入力する順序を考え、まとめた箇所が続けて読んでも意味をなすか確認してください。
ページを抽出すると機密情報は削除されますか?
抽出は墨消し処理ではありません。残したページに非表示の内容が含まれている可能性があります。情報を削除する必要がある場合は、PDF が小さくなっただけで機密内容も消えたと考えず、適切な墨消し処理を行ってください。
抽出後の翻訳も無料で、ローカル処理ですか?
分割ツールは無料でローカルに動作します。翻訳には別途アップロードが必要で、翻訳画面に表示される通常のアカウントとクレジットの条件が適用されます。
必要な部分を、まとまりのある小さな文書として読みたいですか? 必要なページを抽出して結果を確認し、その PDF を翻訳用にアップロードしましょう。